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2009年5月

2009年5月30日 (土)

手紙

丸一日、大学の社会人講座で頭を使い、疲れて帰宅すると一通の手紙。

「エト先生、こんにちは。おぼえていますか?…」で始まる、中学2年生の女の子からの手紙。彼女は4年前、私が1年間担任した子だった。突然の便りに驚いた。

内容は、先日体育会があり、みんなの団結でブロック優勝したことが書かれていた。

後半は私を気遣う言葉?

「先生は今、教師をしているんですか?今思えば私たちは授業のじゃまをたくさんしたな…と思います。ガラスをわってしまったり、みかんを黒板になげつけたり、教室の蛍光とうをおとしてわったり…。いろんな事をしました。本当にすみませんでした。」

確かにそんなこともあったなあ。私はその学校をその1年間で辞めた。クラスの子ども達の中には自分たちが迷惑をかけたことが原因で私が辞めたと思っている子達もいるようだ。実際は当時信仰していた宗教の教団に出家する予定だったからなんだけどね。

手紙をくれたHさんがガラスを割ったりしたわけではないけど、ちょっと乱暴な一人の男の子に私が振り回されていた。だから当然周りの子も落ち着かない。保護者や同僚の職員からも理解や協力が得られず、私は孤立していった。「担任のエト先生ががんばるしかないよ」と言われてもねえ。ハッキリ言って私の指導力不足なんだけどね。いつも後手にまわり、一つ一つ対処していくしかなかった。

どういうわけで当時のことや私のことをHさんが思い出し、手紙を書いたのかはわからないけれど、私は癒された。辛いことの多い一年間だったけどね。

成長したHさんに、早速今の私の気持ちを正直に書いて手紙を出してきた。

2009年5月27日 (水)

つけてはみたけど…

火災警報器、今日やっと取り付けた。

私の住むところでは来月から設置義務があると知ったのが、昨日の夕方のローカルニュース。全く知らなかった。そういえば、先週リンク先のヒシさんのブログで読んでいたけど、「へー、ヒシさんの家、大変そう」と他人事。まさか自分のところもなどとは思いもせず、知ろうともしなかった。

ニュースでも設置率、まだ半分にもなってないと言っていたような…。そうだよね。テレビや新聞も見てるけど…。ネットで調べたけど、情報があまりない。設置の仕方は地域によって違うから、地区の消防本部に問い合わせるようにとのこと。消防本部のHPを探しても書かれてない。電話で聞くのもめんどう。

直接近くのホームセンターに買いに行った。商品のそばに置いてあったパンフレットにも、住所地の消防本部に問い合わせ…と。もういいや。パンフレットにある基本的な設置例に従っておこう。そうすると、家の場合、3個。私の部屋と母の部屋。それに寝室が2階なので、階段にも1個。1個約4,000円で12,000円。

帰宅してドライバーで取り付け。簡単な作業なんだろうけど、天井は高いので結構大変だった。

試しに(警報停止)ボタンを押すと、「正常です」の変な声。階下にいる母が何事?って感じで反応した。火災警報音は「火事です、火事です」と鳴るらしいが、もういいや。確認していない。

我が家の場合、これだったら設置する意味がないような気がするなあ。もう取り付けてしまった後だけどね。

2009年5月23日 (土)

課題提出

大学での2回目の講義。今日も頭をよく使ったなあ。

昨夜は少し復習と予習をしていたけど、それでもついていけない。

今回は、ワード、エクセル、パワーポイント、…。ワードまでは、どうにかわかったけど。エクセルは悲惨。先生は「パソコン教室じゃないのだから、操作だけを覚えるのではなく、意味を理解して応用できるようになってください。」だって。無理、無理。

前回、自己紹介文をメールで先生に送信する課題があったのだけれど、経験者が多いことが判明して、今回の課題はちょっと難しくしたそうだ。できる人にとっては、物足りなくて退屈しているみたい。私には、ちょっとどころじゃない、ほとんどわからない。今日1日で課題が4つ出たけど、1つが手つかずで一人遅れた感じ。周りの人は、どんどん進んでいるような…。焦って、もう少しでおしっこをちびりそうになった。トイレに駆け込み、落ち着きを取り戻した。

最後に手取り足取りのような感じで教えてもらって少しは追いついたけど、課題の1つは不十分なまま仮に提出。帰宅してあれこれ扱いながら、先ほど再提出。合格かどうかはわからないけどね。まあ、いいや。

大変なんだけど、「へー、そうなんだ。」と思うこともあり、新しいことを知るっておもしろいなと感じることができている、今のところは。

2009年5月21日 (木)

夕方徘徊

家の夕食は5時頃に食べることが多い。私は空腹ではないが、早く食事をしないと母は眠くなり、食べずに寝るということが何度かあったから。そうすると夜中に起きてきて「晩ご飯、食べたかしら?」となる。そんな母を相手にしていると、腹も立つし疲れる。

そこで生活のリズム(1日3食、夜に寝る)をできるだけ崩さないように、早い夕食にしている。

5時に夕食をして、5時半には眠くなったからと床につく母。ところが布団に入ると眠れない様子。ここ1週間は毎日、「おやすみなさい」と言って30分から1時間後に決まって起きてくる。さらに「(近くの)川まで行っててきます」と言って外に出かける(10~20分程度)。夜間徘徊の前兆か?

でも、好きなように行かせている。足腰が弱ってきているので少し危ないかもしれないけど、人に大きな迷惑をかけなければいいかなと思っている。

「危ない」「(近所の)人が何と言うか」より、本人がやりたいと思うことを援助してできるようにすればいいんだろうけどね。なかなか難しい。いつも顔を合わせていると平気で文句も言う。

もの忘れもひどくなり、できないことも増えてきているけれど、できなくなったと思っていたことができることもある。昨日は、数ヶ月ぶりに一人で銀行に行き、機械を操作して預金を引き出してきた。1,2回できなかった、やりたくないと言ったからといって仕事を取り上げることをせずに、自分でやってみると言った時はできる可能性がまだあるのだから挑戦させてみることが大事だということがわかった。

今のところ、夜起きてきても外が暗いと出かけようとしない。日が長くなってきたので、今の夕食時間だと明るいうちから寝ることになる。少し夕食の時間を遅くすることができないか、工夫してみようかな。

2009年5月16日 (土)

何十年ぶり?

こんなに集中して勉強?したのは何十年ぶりだろう。

今日は大学の講座、初受講。朝から夕方まで、1コマ90分の講義が4コマも。学生の時以来のこと。(何と1日5コマの日もあるらしい)

初日からハプニング。サテライト教室の方の環境に不具合が生じて、講義内容の変更。来週の予定だった2回目の内容に、といっても5コマ目以降だから一気に進んだものに。

最初から難しい?内容で…と、先生も恐縮。でも、この先生、昼休みに大急ぎで対応してくれて、どうにか2回目の内容を間に合わせてくれた。(先週の説明では、講義中止になって後日補講になる場合もあると言われていた)

2進数、8進数、16進数、補数、拡張子、ディレクトリ、ビット、画素、階調、…うーん、ちんぷんかんぷん。2進数のところは中学の数学を思い出して懐かしかったけど…。進み具合も速く、課題や小テストもパソコンを通じて頻繁にある。隣の席の人がコンピューター関係の仕事をされている方で、私の「不正解」の画面を見て気になったのか、何度も教えてくれてどうにか帰るまでに終えることができた。合格しなかったら自宅のパソコンから提出しなければならないと言われた。やはり、大変。

受講生はみんな熱心で真剣。今の学生も真剣なのかどうかはわからないが、先生も受講生側の熱意に応えるように、一所懸命、丁寧に教えてくれているのが伝わってくる。先週のオリエンテーションの時は、この若い先生は早口でわかりにくいと思ったけど、今日1日ずっと接していて、先生の人柄のよさも感じることができた。

初日で疲れたけど、まあまあといったところ。勉強は好きではないけれど、この年になって学ぶって新鮮。でも今日一番うれしかったのは、学食で大学生に交じって昼食をとったこと。もちろんこれも何十年ぶりのことだもんね。

2009年5月15日 (金)

カッターナイフ

授業で予想外のことがあると、ちょっと戸惑う。

今日の授業は、インゲンマメの種子の中に発芽のための養分があるのではないかということから、ヨウ素液を使って調べる実験。反応をわかりやすくするために、前日から水に浸していた種子をカッターナイフで半分に切って調べる。(教科書の実験例もカッターナイフを使って準備するように写真入りで書いてある)

念のため私が切るところを見せた上、ケガのないように気をつけることを注意してナイフを手渡した。

子どもの姿を見て、エーッ!カッターナイフの刃じゃないところ(先端の斜めの部分)で切ろうとしている子が目にはいる。それも二人。慌てて中断。

きいてみると、カッターナイフを使ったことのない子が三分の一もいる。4年生までにカッターナイフや小刀などを使って工作の学習をしているはずだけど…。そんなことを子どもに言っても仕方ないので、急いでナイフの刃の図を描いて切れる部分について説明する。

「使ったことがないのなら、できなくて当たり前。先生が説明しなくて悪かったね。いいんだよ。今日覚えたらいいんだからね。」と、優しくフォローしたものの、内心は5年生の理科の時間にカッターナイフの使い方の指導を私が?と、ちょっとムッとした。

学校現場は批判されることが多い。確かに甘い面もあると思う。でも、年々大変になってきていることも感じる。

4年生のアルコールランプの使い方の学習で、初めてマッチにさわるということも普通になった。5年生の宿泊学習の入浴時に、浴室で体をよく拭いてから脱衣場にもどるように指導することも当然のこととなった。

誰を責めても始まらない。その場その場で必要なことをやっていくしかない。その場に私が出くわしたのであれば、それは私の役割。そう考えると、授業中はムッとしたけど、ちょっと考えてしまった。

今日初めてカッターナイフに出会った子がいたのに、私のあの説明では不十分だったよなあ。

2009年5月13日 (水)

うれしーっ!

「あっ、(エト)せんせー、お久しぶりでーす。先生の顔を見ると、うれしーっ!」

5年生担任の女先生、今朝私への第一声。喜んでもらっているのが伝わってきた。

「『うれしーっ!』なんて言われると、うれしーっ!」と私も笑顔で応えていた。

久しぶりと言っても4日ぶり、私にすれば最初はエッ?って思ったけど…。私でも救いの神のように言われるということは、担任の先生達がかなり疲れているんだろうなというのがわかる。

私も学級担任をしていた時のことを思うと、結構ハードだったもんなあ。給食を味わって食べるなんてできなかった。休憩時間なども、あってないようなもの。トイレに行くことさえできないこともあった。

私が1時間授業を担当することで、担任の先生は他の仕事ができる。宿題等の丸つけ、ノートの点検、保護者と連絡ノートを通じたやりとり…。これらが少しでも済むと、本来の休憩時間にちょっとだけホッとできるのかもしれない。

短い時間だったけど、今朝の女先生とのコミュニケーションは、素直に表現して通じ合えたことを実感できた。

私はなかなか自分の方から声をかけられないけど、思い切って伝えられるようにしていきたいなあ。

2009年5月 9日 (土)

新鮮

「厳正な抽選の結果」受講できることとなった某大学の○○教育支援士養成講座の開校式・オリエンテーションがあった。

緑が多いキャンパス、いい感じ。土曜日だけど正門近くには多数の学生。サークル活動かな。講義棟は人気もなく静か。案内表示もない。たぶん同じ受講生かなという雰囲気で前を歩く人についていく。当たり!会場の講義室に迷わず到着。わかりにくい。でも、お客さんじゃなくて学生なんだからこんなもんかな。

10分前に到着したけど、ほとんど揃っていて残りわずかな席に着く。思ったより人が多くてビックリ。先生やアシスタント、職員、前年度までの修了生なども含まれていたことが後でわかる。社会人対象なので、受講生と教える側の区別がつきにくい。受講生の年齢は、見た感じ20代から60代。私より年上のおじさんもチラホラいて、変なところでホッとする。最年長じゃなくてよかった?

講義は大学キャンパスと都市の商業ビル内にあるサテライト教室を結んで同時中継で行われるらしい。今日は全員が大学に集合していたけど、次回からは半分弱がサテライトの方で受けるようだ。私は家から近い方の大学で受けることに。オリエンテーションでは早速パソコンを使って、学習支援サービス利用の説明。私より若い先生、早口でついていけない。それをフォローするように大学院生のアシスタントがいたけど…。

予習・復習も必要みたいで、年寄りには大変そう。1日の欠席で修了要件を満たさない、「プログラミング」は受講生同士協力しないと絶対無理などと少し脅されたけど、その大変さもわからないほど鈍っている。来週から始まる「計算機リテラシー」の分厚い「情報学入門」のテキストを受け取る。知らないから、ちょっとうれしい気分。何より、車で学内に入る時に必要なキャンパスカードを買って手にするとホント学生気分。

この新鮮な気持ちが持続しますように。

2009年5月 4日 (月)

想春期

性教育関係の情報誌を見ていたら、ゲイの人が書いた記事があった。

思春期について、大学院生の彼は大学4年の時にようやく終わったと書いていた。中高生の頃は、自分の性的指向に悩み、でも誰にも相談できず、隠しながら悶々とすごしたみたい。大学生になって、同じセクシュアリティの友達に出会い、オープンにして親交を深める中で長ーい思春期が終わったということらしい。

共感しながら読んだ。私の場合、今まさに彼が言う思春期の真っ只中にあるから。

私にも、今年になって友達ができた。セクシュアリティを隠すことなく話せるって感激。

自分のライフヒストリー、悩み。

好きな音楽や映画、読んだ本のこと。

好きなタイプ、趣味嗜好、恋愛について。

そして、好きな人もできた。告白もした。結果は凹。

それでも、悶々としてきた暗くて長ーい○十数年間のことを思えば、今は明るく光り輝いている。もちろん、悩みも多く、落ち込みもする。不安がないわけでもない。

老化が急激に進んでいる体なので、思春期と言うには違和感がある。「想春期」とでも名付けようか。

2009年5月 3日 (日)

頭の体操

昼頃、車で1時間ほどの所に住む兄と甥がやって来た。母と私の4人で食事に出かけた。いつもは母と私の二人でいることが多いので、興奮気味。しきりに話そうとする。でも、同じことを何度も喋り、尋ねる、その繰り返し。

母のもの忘れがかなり進んできた。今日来てなかった姪2人の名前もスッと出ない。

そんな母に、私はほどよい刺激を与えるようにしている、すべて自分流だけど。

私の勤務先は「糸○小学校」。でも、以前勤めていた学校の名前を言うことが多い。その時は「違うよ。今はねえ、針とー?」と問うてみる。

すると「糸。糸○小学校!」とうれしそうに答える。

すかさず、「正解!頭が冴えてるねえ。」と褒める。

「あなたのおかげです。さすが学校の先生、上手。」と笑う母。

休みの日の朝は一緒に連ドラを見る。

時間が近づくと「もうすぐ始まるね。」と母は言うが、題名を思い出せない。

「何が始まるの?」とあえてきく私。

「何だったかしら?」「ひと○?」「だん○ん?」前回までの番組名しか出ない。

「じゃあ、ヒントを出すよー。」と言いながら、鳥が翼を広げて羽ばたこうとする真似をスローモーションでする。それでも思い出せない時は、「第2ヒント!」と言って、唾を吐く真似。

調子が悪い時でも、ここまでやれば答えられる。「つば!つ○さ!」

早く答えられた時は大げさに褒める。「ヒントを出そうとしたら、もう答えられたね。○○ちゃん、すばらしい!」(二人きりの時は母の名前を呼ぶようにしている)

すべてこんな感じ。人が見たらバカバカしいと思うだろうけど、おもしろおかしくやらないと、やってられない。

兄は、何度も同じことをきく母に、まじめに答えているうち、うんざりした様子。

病状がさらに進行していることに少しは気づいたのだろう。帰り際に兄がこう言った。

「エト、お母さんのこと、頼んどくね。」

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