季節感
「テッペンカケタカ…」
早朝裏山でホトトギスが鳴く季節が今年もやってきた。一所懸命鳴く声が響き、健気さや悲しさを感じながら耳を傾ける。何か気だるい。でも、好き。
夜トイレに行く。壁の向こうでカエルの声。ふと子どもの頃のことを思い出す。庭先でホタルが舞っていたよなあ。
パジャマ姿のまま、外に出る。いないかあ、昔のことだもんね。
諦めきれずに傍の市道まで出る。少し歩くと、目の前を飛ぶ小さな明かりが一つ。わー、いたあ。つかまえるつもりはないのだけれど、手をさし出しさわりたくなる。
あの小川の辺りはどうだろう。何台かの車とすれ違ったけど、格好など気にしないでさらに歩く。3匹も見つけた。乱舞するのも美しいのだろうけど、ポツリポツリ、ほわーっと光るのがいい。
田舎といっても家の近所は住宅地。そんな中で味わうちょっとした自然に楽しみを見つけることができて、安らかな気分。


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